こういった方向けに書きます。
すぐ怒る人のパターンを把握し、適切な対応をするとその人の怒りを劇的に取り除くことができます。
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目次
まずはじめに
まだの方は下記の記事からご覧いただくと内容がスムーズに理解できると思います↓
アンガーマネジメントですぐ怒る人にも適切に対応
アンガーマネジメントでは、個々の怒りの傾向や癖を把握し、怒りをコントロールする技術を学びました。
これを他人にも応用することで、自分の怒りだけではなく第三者の怒りもコントロールできるようになります。
普段すぐ怒る人には、
- その人はどんな人なのか?
- 怒りのパターンは?
- 怒るポイントはどこか?
- そもそも今怒っている根本的な理由は何か?
こういったポイントを適切に押さえ対応する事で、効果的に怒りを低減できたりそもそも怒らせないようにしたりできるからです。
アンガーマネジメントは実際に多くの日本企業にも採用されてきており、僕が某大手証券会社に勤めていた時にも研修を受けました。
ビジネスシーンにおいても活用されているテクニックなので、この記事を読んでぜひ実践してみてください。
それでは、人物のタイプ別に怒りのパターンと対処法を解説していきます。
簡単にまとめると…
- 正義感が強い → ①公明正大タイプ
- 白黒はっきりしている完璧主義 → ②博学多才タイプ
- プライドが高く自信家 → ③威風堂々タイプ
- 普段穏やかだがスイッチが入ると豹変 → ④外柔内剛タイプ
- 八方美人だが真に心は開かない → ⑤用心堅固タイプ
- 思った事を口にするリーダー系 → ⑥天真爛漫タイプ
あなたの身の回りのすぐ怒る人はどのタイプでしょうか?
下記で詳細を確認し、適切に対処できるようになれば円滑なコミュニケーションが図れるようになります。
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①公明正大タイプ
【特徴】
強い正義感や信念を持っており、ブレずにそれを貫き通すタイプ。
使命感に燃え、自分が信じる道を突き進むような人が多い。
【見分け方】
このタイプの人は、自分の正義感や道徳観に自信をもっているので、誰かが間違ったことをしていたら強く非難する傾向にある。
また、正論を言えば許されると思っており、間違ったことをする方が悪いという態度をとりがち。
【怒り方の癖】
- 自分が裁く権利がない事柄でも介入してくる
- 「時にルールを破ってでも正義を通さないといけない」という考えを持っている
- 「自分がしつけをしなければ…」という強い思いを持っている
- 少しでも曲がったこと、正しくないことが許せない
【こちらとしての反応】
- 「いや、あんたに関係ないじゃん…」
- 「そんな細かいルールどうでもいいよ…」
【上手な対処法】
- 自分の意見や信念にかたくなになりがちなので、真っ向から反発するのではなく、こちらの意見や要望を“相談”や“頼みごと”という形で伝える
- あなたを思ってのことに対しては「わかった」「ありがとう」と言えば素直に喜ぶ
- 本人は正論を言っているつもりでも、それが間違っていることもあるため、事実として正しいことを丁寧に説明するよう心がける
- 業務を超えた過剰な介入をしてくる上司などに対しては、それは業務範囲外のことだと毅然と伝える
②博学多才タイプ
【特徴】
何事にも白黒つけたがり、好き・嫌い、敵・味方、良い・悪いなどがはっきりしている完璧主義者がこのタイプ。
常に論理的かつ合理的で、明快な判断ができる。
向上心が高く、厳しい状況下でも弱音を吐かずにベストを尽くすような人が多い。
【見分け方】
はっきりと好き嫌いを言い、物事を良し悪しで判断する傾向にある。
一度決心すると行動は早いが、仕事などでは完璧を目指そうとするために自分が納得するまでは始めない、終わらせないといった態度を見せる。
【怒り方の癖】
- 好き嫌いをはっきり言えない人が許せない
- 優柔不断な人が許せない
- 自分と価値観の合わない人を排除しようとする
- 寛容な態度を取りにくい
【こちらとしての反応】
- 「そんな、なんでもかんでも白黒つけられないよ…」
- 「はっきりとしない事だってあるよ…」
- 「そんなすぐに判断しろって言われてもできないよ…」
【上手な対処法】
- 何かを伝える際には、具体的にはっきりと伝える
- はっきりとわからない事は「こちらの方がベターだと思います。」といった言い回しではきはきと伝える
- 報告などの際には客観的なデータなども取り揃えておく
- 自分が敵だとみなされている場合は無理に距離を詰めようとしすぎない
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③威風堂々タイプ
【特徴】
プライドが高く、自分に対して強い自信を持っているタイプ。
どんな状況でも堂々と自分らしく振る舞い、リーダー格として周囲に認められているような人が多い。
【見分け方】
どこか勝者のような風格を漂わせている人。
裏付けとなる客観的な実績や実力があるかどうかは関係がなく、強い自尊心がそれを支えている。
また、他人から評価されたいという欲が強い。
【怒り方の癖】
- プライドが高く傲慢になりやすい
- 邪険に扱われたり軽んじられると腹をたてる
- 自信過剰で自己中心的
- 権利、義務、欲求を混同してしまう
【こちらとしての反応】
- 「プライドが高くて扱いづらいな…」
- 「それはあなたの“欲求”であってこっちの“義務”では無いよ…」
- 「なんでもかんでもあなた中心にできないよ…」
【上手な対処法】
- 例えば理不尽に残業を命令されたら「これは私の権利なので退社します」という言い方ではなく「ちょっと今日は体調が悪いので…」などと上手な言い訳を使う
- 相手の自尊心を傷つけないように「私はあなたのことを気にしていますよ」という態度で接する
- 間違った意見でも「確かにそうかもしれない」と一度受け止めた上でこちらの意見を言うようにする
- 常に感謝やねぎらいの言葉をかけると気分をよくする
④外柔内剛タイプ
【特徴】
柔らかく穏やかな雰囲気だが内には強いものを秘めているタイプ。
責任感が強く自主性も強いので、どんな場所にいても頼りにされるような人が多い。
しかしどうしても譲れないことに関しては聞く耳を持てなかったり、根拠のない思い込みを抱えてしまうこともある。
【見分け方】
普段は穏やかなのに一度スイッチが入ると爆発してしまい普段とのギャップに驚くような人。
また、自分は自分と割り切っているので、周りの人の話を聞きながらも言うことはそのまま聞かず黙々と努力をするようなタイプ。
【怒り方の癖】
- 急に自分の意見を譲れなくなってしまう
- 自分のルールに当てはまらない事が許せない
- 人の気持ちを邪推してしまう
- 自分の考えが根拠もなく正しいと思い込んでしまう
【こちらとしての反応】
- 「ここはそんなかたくなに譲れないところじゃないでしょ…」
- 「いや、あなたはそう思っていても周りはほとんどそう思っていないよ…」
【上手な対処法】
- いったん意固地になってしまうと融通がきかなくなるため、相手が大切にしているやり方や考え方などの領域にはうかつに踏み込まない
- もし融通がきかなくなってしまったら少し時間をおき良いタイミングを見つけてからアプローチする
- 自分のやり方に固執していることが多いので、アドバイスをする際にはいきなり大幅にやり方を変えるのではなく、小さなところから1つ1つ変えていくようなアドバイスを心がける
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⑤用心堅固タイプ
【特徴】
周囲の人との衝突を避ける賢さと用心さがある八方美人タイプ。
要領がよく、誰に対しても愛想よく振る舞うものの、用心深くて他人に簡単には心を開かない人が多い。
【見分け方】
とても社交的だが、他人から嫌われることを極端に避けようとする。
交友範囲は広いものの、用心深いので親友と呼べるような存在はいない事が多い。
詮索されることを嫌い、逆に自分も他人を必要以上に詮索しない。
【怒り方の癖】
- 「あの人は〇〇」「この人は××」といったようにレッテルを貼る
- 必要以上に悲観的になる
- 自分を悲劇の主人公にする
- 人との間に高い壁を築き人間関係を作れないようにする
【こちらとしての反応】
- 「また変なレッテル貼ってるよ…実際そんなことないけどな…」
- 「そんなに悲観的になるようなこと言ってないよ…」
【上手な対処法】
- 反論や批判をしてこないからと言ってその人を見下したり軽んじたりする態度を取らない
- なかなか心を開かないが、時間をかけて良い関係を作るように心がける
- こちらに合わせてくることが多いので、言葉を額面通りに受け取りすぎない
- 誰にでも気がある素ぶりをするが嫌われたくない気持ちの裏返しであることを察してあげる
⑥天真爛漫タイプ
【特徴】
思ったことを思った通りに発言し行動する自由な表現者タイプ。
統率力に長け、強いリーダーシップを発揮する人が多い。
また、話すことが得意で、大勢の前でのスピーチでも1対1の説得でも、自分の意見をきちんと伝えることができる。
【見分け方】
注目される事が好きで、身振り手振りや声が大きく自分の存在を誇示したがる。
また、みんなから尊敬されたいとか、賞賛されたいなど、社会的に認められることを望む。
また、自己主張が強いため、自分の主張が言えない・通らないという場面で大きなストレスを抱える。
気分屋で朝令暮改な側面もある。
【怒り方の癖】
- 何が何でも自分の主張を通そうとする
- 誰に対しても反抗的・批判的になりがち
- 力づくで相手を抑え込もうとする
- 自分がそう思うのだから相手もそう思っていると考える
【こちらとしての反応】
- 「本当に自分の主張を譲らないなぁ…」
- 「反論すると強引に抑え込んでくるから面倒だ…」
【上手な対処法】
- 真剣な発言なのか思いつきで発言しているのかを見極め、適度に流す
- 頼られると力を発揮するので、どんどん頼る
- ある種のムードメーカーなので、温かい目で見守る
- 一度言い始めると聞かなくなるので、力ずくに力ずくで対抗しようとせずうまくいなす
タイプに応じて対応し上手な人間関係を
自分の怒りをコントロールし、他人の怒りとも上手く付き合えるようになると人間関係においては無双できます。
心理学者のアドラーは、
『全ての悩みは対人関係の悩みである』
と言っています。(『嫌われる勇気』より)
怒りさえコントロールできれば対人関係の悩みは大幅に改善できると思いますので、普段ソリの合わない人にもこの記事に書いてあるように対応してみて下さい。
以上です。
まとめ
・タイプ毎に怒りの癖を把握する
・まずは怒らせないようにする
・怒っていてもタイプ毎に適切な対応を心がける