・投資をこれから始めたいけど、大損しないか心配…
・現時点で全然勝てていない
・なぜかいつも自分のエントリーと逆にいく
こうお悩みの方向けに書きます。
逆張りで勝っている人も勿論いますが、初心者や勝てていない人ほどまずは順張りに徹するべきというお話です。
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投資初心者のうちは逆張りせず順張りに徹する
一般に、日本人ほど逆張りを好む傾向にあると言われています。
外資系のディーラーで働いている方のブログ記事などを拝見しても、現地の方に「なぜ日本人は天底を当てたがるんだ?エスパーなのか?」などと言われる事もあるそうです。笑
これは日本人の国民性にありそうで、それはズバリ“平均・常識を好む傾向が強気”からだと言われています。
つまり、
「こんなに上がったのだからさすがにそろそろ下がるはず」
「もうこれ以上は下がるはずが無いから今が底値だ」
「この勢いがずっと続くのはおかしい、そろそろ終わるはずだ」
こういった、異常値や行き過ぎに対する「いつか平均に収束するはずだ」という考えを好む傾向にあり、それが逆張りにつながっているのだと思います。
なぜか初心者ほど逆張りしがちなのですが、上達するまではとにかく順張りにこだわることをオススメします。
「いつか平均に回帰する」という考え方が最も危険
上で説明した「さすがに〜」「そろそろ〜はずだ」「〜はずが無い」という考え方は、投資の世界では最も危険です。
相場から退場してしまう方の多くは、この凝り固まった思考に囚われているせいで、無理なナンピン(買い増しや売り増し)をして傷口を広げたり、追証に耐えに耐えてもう耐えきれなくなって手放したところが天底だった、というケースだと思います。
こうあるべきだ、こんなの続くはずがない、さすがにそろそろ〜だ、という考え方は投資をする上では一切捨てましょう。
これは、cisさんもご自身の著書の中だおっしゃられていました。
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押し目買い、戻り売り戦略の誤解
とはいえ、闇雲に高値を上追いしたり安値を下追いするだけで勝てるほど甘い世界ではありません。
上昇トレンドや下落トレンドの押しや戻りを待ってからエントリーするというのはもちろん有効な手法だと思います。
僕がここで警鐘を鳴らしたいのは、この「押し目」「戻り」をただなんとなくの雰囲気で判断しているケースが初心者ほど多いという事です。
- 前回の安値付近だからこのあたりが底だろう
- トレンドラインに当たるこの辺りが天井だろう
- 横ばいになってきたからもう勢いも止まって反転するだろう
こういった雰囲気だけの根拠でエントリーして焼かれた記憶は皆さんあるのではないでしょうか。
結論を言うと、相場の天底をぴったり当てるのは99%不可能ですし、勝つ上でそんなことをする必要も無いと個人的に思っています。
最終的なエントリー根拠は必ず順張りに
では、どのように押し目買いや戻り売りをするのが有効なのでしょうか。
色々な手法があると思いますが、一例として僕の手法をお伝えします。
- 勝負する時間軸を決める(スイング、デイ、スキャ等)
- 上位足でトレンドを判断する(スイングなら最大で日足、デイなら最大4時間足、スキャなら最大で1〜4時間足を見て大きなトレンドを判断)
- トレンドライン、水平線等でおおよその押しや戻りの水準を予想する(※)
- そこに来るまでは辛抱強く待ち(来なかったら縁が無かったと思う事)、いざそこに来たらローソク足のプライスアクションを見て、前の足の高値を超えたところでエントリーする
大まかにはこういった流れになります。(※)の部分が難しいんだよ!って思われる方もいると思いますが、今回お伝えしたい事はエントリー根拠となるローソク足のプライスアクションなので、これはまた別の記事で解説できたらと思います。
では具体的に見ていきます。まずは、相場が反転する時に出現しやすいローソク足のパターンを覚えます。
ほんの一例ですが、下記の様な形で反転する事が多いです。
①高値更新中に真ん中がコマ線で反落
②より大きな実体を伴う足で高値更新した足の安値を割れて反落
③高値更新するがほぼ同じぐらいの実体を伴う足で反落
もちろんこれだけではありませんが、上記の様なパターンが天井圏での反転足としては結構多いです。(底値圏はこれの逆です)
こういったローソク足の反転パターンを覚えた上で、押しや戻りの水準の予想を立てます。
結果論と言われればそれまでですが、例えばデイ〜スイングなら下記の様なトレード戦略が考えられます。
チャートはある期間の日経平均です。
①一度大きく下げたあと、今の時間軸では上昇トレンドになっている
②ピンク色のトレンドラインを引いてみる
③トレンドラインもしくは直近でもみあった水準の赤ボックスあたりまで来たら買いでエントリーを検討
④狙った水準付近までくる(赤ボックス+トレンドラインが重なっているため、強力なサポートになるのでは?と予想)
⑤(拡大図)突き抜けるかもしれないので、まだエントリーせずその後のプライスアクションを待つ
⑥その後、(ちょっと大きめですが)「真ん中にコマ線の反転足」が出現、買い出動準備
⑦☆印の最安値を形成した足の次の足の高値を上回った赤矢印で買い(この高値を上回るまでは待つのがポイント)→損切りは☆印の足の安値の下に置く
⑧その後は損切り水準を割れる事なく上昇
この戦略であれば、上昇トレンドの押し目で逆張りする事なく順張りエントリーできます。
直後にすぐに利益確定する人もいれば、一度建値を割れてしまっているので、同値撤退の逆指値を置いていてプラスマイナス0で決済されてしまう人もいるでしょう。
ただ、今回注目して頂きたいのは下記の部分です。
この青矢印で示したフォロースルーです。エントリーした直後から上がっていっているのがわかります。
こういったエントリーを心がけることで、エントリー直後から含み損になるという事態が減り、成果UPに繋がります。
今回のケースでは少し上がったところで半分だけ利益確定してもう半分は同値撤退の逆指値を入れておけば勝ち確定です。
そして何より、この手法であれば損切りが明確ですから大負けが100%ありません。(損切り出来ない、ナンピンしてしまった等は除いて)
いつもエントリーした瞬間に含み損になってしまっている方は、今回のケースでは赤ボックスやトレンドラインにタッチした瞬間(=下がっている最中)にエントリーしていませんか?
その後のプライスアクションを待ち、押し目の中でも順張りを意識するだけでトレード結果が大きく変わると思います。
誤解が無い様に付け加えると、上記のローソク足パターンやライン・ボックスだけで毎回相場の反転を当てるのは難しいです。また、ひげ狙いの完全逆張りで利益をあげている方もいらっしゃるので、順張りが絶対的な正解ということではもちろんありません。
しかし、海外トレーダーの間では「Trend is Friend(トレンドは友)」という言葉があるぐらい、トレンドフォロー(=順張り)という概念を重要視しています。
現時点で満足のいく結果が出ていなければ、まずは「押しや戻りの中でも順張りを意識する」という事を実践してみて下さい。
もし、上記のようなエントリーをノーリスクで練習してみたい!という方は、こちらの記事をご参考下さい↓
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おわりに
ここまで読んでくださってありがとうございます!
トレード手法は千差万別ですので、ここにある手法が万人にとってうまくいくものでは無いと思います。
上記のチャートも、人によってはもっと浅い押し目水準にトレンドラインを引いて短期で回転させたり、直近安値はトレンドラインを割れたところで空売りをしたりと色々なプランが考えられると思います。
大切な事は、自分の中での絶対的な手法を確立し、感情に左右される事なくその手法に従いトレードする事では無いかなと思います。
僕もまだまだトレーダーとして未熟ですが、一緒に頑張りましょう!
まとめ
・最初から逆張りは難しい、まずは順張りを意識
・Trend is Friend.