【FXテクニカル分析①】ローソク足のチャートリーディング手法

・投資を始めたいが何から覚えて良いかわからない

・ローソク足の意味だけは知っている

・ローソク足から何が読み取れるかわからない

こういった方向けに書きます。

いわゆる基礎知識から簡単な応用までなので、基本がわかっている方はスルーでOKです。

「ローソク足の意味は知っているが、ただ見ているだけ」といった方には参考になると思います。

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ローソク足の基本①:見方

さすがにこれ知らない方がここにこないと思いますが念のため…

ローソク足の各部位の名前です。

始値よりも終値の方が高く引ける場合を『陽線』と言います。

始値から終値までの真ん中部分を『実体』、高値安値まで伸びている線を『ひげ』と言います。

終値が始値より低く引ける場合は『陰線』と呼びます。

ローソク足の基本②:かたち

まずは、ローソク足単体でのかたちとその意味を覚えて下さい。(※特筆していない限りは陰線は陽線の真逆の意味だと捉えて下さい)

坊主

まずは坊主という足の形です。左から順に説明します。

【陽の丸坊主】
…その足の間中ずっと買われていた事を意味する強気のローソク足。

【陽の大引け坊主】
…寄り付きから少し下がるものの、その後は引けまでずっと買われ続けた足。丸坊主と同じく強気の足。

【陽の寄り付き坊主】
…寄り付きから買い進められていたものの、引けにかけては売られた形。買い圧力が若干弱まってきた事を意味する足。

※それぞれ陰線だったら真逆の意味です。

これらの足単体で「強気だから買いだ!」「弱気だから売りだ!」という投資判断はもちろんできませんが、「ローソク足が今は強気なのか弱気なのか」を意識した立ち回りは相場ではとても大切です。

コマ線・十字線

【コマ線、十字線】
…それぞれ、方向感に乏しく、市場参加者が迷っている形。高値圏・安値圏で出現すると天井・底となる可能性が高まる足。

カラカサ

【陽のカラカサ】
…一時大きく下げるものの、戻ってきて高値で引ける形。安値圏で出現すれば底入れが期待できる足。※ただし高値圏で現れると「首吊り線」と呼ばれる下落を示唆する足になるため要注意。

【陰のカラカサ】
…寄り付きを高値にして、大きく下落しその一部を戻して引ける形。基本的には弱気な足で、高値圏で出現すれば下落を示唆するものだが、安値圏では底入れの可能性もある足。

上髭線

 

【上髭線(ピンバー)】
…カラカサと併せて「ピンバー」とも呼ばれる足。共に弱気な足だが、陰線の方がより相場の悲観を表しており警戒感の強い足。

トウバ・トンカチ

【トウバ・トンカチ】
…実体(ローソク足の本体部分)が無いだけでカラカサ・上髭線と意味合いは同じ。

 

基本的な足は以上です。あとはほとんどこれらの足の応用です。

単体ではそこまで使えませんが、各足の組み合わせを見ていく事によって今後の動きを予想するための有効な手段になります。

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ローソク足の基本③:組み合わせ

さて、上記ローソク足の組み合わせを見ていきます。ご自身でも過去チャートを検証される際、よく出てくるパターンを把握しておくとトレードに活かせます。

抱き足

すごく頻繁に出てくる「抱き足」というパターンです。前の足の安値を下回るものの、高値も上回りすっぽりと包むような形です。(そのため「包み足」とも言われます)

基本的には、相場の転換点(天底)に出現しやすいです。

【上記左側】
…下落途上で、下値を更新するもののそこから急激に上昇、高値を更新し引けるという足。これが相場の安値圏で出現したら底入れを期待できる形。

【上記右側】
…左側の例の逆。右側の例が高値圏で出現したら天井示唆の形。

というのが基本です。

ただし、右側の例が逆に安値圏で現れたり、左側の例が逆に高値圏で現れたら、それはそれで天井・底入れのサインであるという点には注意が必要です。(その場合、陽線を陽線で包む、もしくは陰線を陰線で包むという組み合わせの事が多いです)

はらみ足

こちらも頻繁に出てくるパターンです。抱き足の逆で、高値も安値も更新せずに前の足の中にはらむ形の足です。

この足自体は続伸している相場の小休止を意味しますが、その後の足の動き次第では相場の転換点となり得る足です。

いくつかパターンを見ていきます。

はらみ寄せ線

十字線=寄せ線とも言われ、このはらみ寄せ線は相場の天井、大底で現れやすい形です。この後の足の動きを見て、高値圏で寄せ線の後に下がっていきそうだったら売り、逆が買いです。

下部の陰の陽はらみ・上部の陽の陰はらみ

はらみ足の中でよく出る形です。

これらはこの後に上下どちらにも動く可能性があります。

次の足で下落し陰線で終わりそうであれば売り、上昇し陽線で終わりそうであれば買い、という判断になります。

下部の陰の陰はらみ・上部の陽の陽はらみ

少しややこしいのですが、こちらはそれぞれ底入れ・天井のサインとされています。

下部の陰の陰はらみは、次の足で上昇していったら買い、もしくは下落して始まってもはらみ足を包む形の抱き足になったら買いです。(上部の陽の陽はらみはその逆の売りサイン)

捨て子線

こちらの組み合わせは天井・底に現れやすい組み合わせです。

しかし、十字線の次の足の動きを見てから判断しましょう。(※場合によっては上昇・下落が加速する場合もあります)

行き詰まり線

こちらの線は陽線でいかにも強そうに見えますが、2本目の陽線の高値でもその前の陽線の高値更新ができておらず、行き詰まってきている足。次の足で下げ始めたら売りです。

 

まだまだ沢山ありますが、基本となり実際によく出現するのはこれらの組み合わせになりますので、覚えておいて下さい。

チャートから見る具体例

では、実際のチャートからこれらを見ていきます。

 

↑これはちょうどこの記事を書いている2019/7現在の日経平均先物の4時間足です。

このチャートの青い四角の部分を拡大した図がこちらです↓

よく見てみると、上記で説明した形や組み合わせが現れています。

【①:はらみ寄せ線】
はらみ寄せ線(厳密には少し飛び出していますが)から陰線に繋がり大幅下落、はらみ寄せ線が天井になる

【※②:下部の陰の陰はらみ】
安値圏において、陰線に陰線がはらんだあと陽線から大幅高

【③:上部の陽の陰はらみ】
高値圏において、陽線に陰線がはらみ、次の足から下落

【④:陽のカラカサ】
安値圏で陽のカラカサ(=ピンバー)が出現、次の足から短期だが上昇

 

いかがでしょうか。実際のチャートで見ても、上記で説明したローソク足の形や組み合わせを起点としてトレンドが変わっている事がわかると思います。

ただ、1つだけ注意点があります。

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ローソク足チャートリーディングの最重要ポイント

僕も初心者の頃そうでしたが、自分がローソク足の形やチャートパターンを覚えると、それが出現した瞬間に有頂天になり仕掛けてしまうケースが多々あります。

しかし、その仕掛け方だとトータルでは勝てません。(実体験です)

例えば、上記の※②の場合、「陰の陰はらみ」と紹介しましたが、ぶっちゃけ該当の足以外でも①と②の間の下落局面に陰の陰はらみって2つほど見つかりませんか?

陰の陰はらみが発生はしていますが構わず下落が続いて、上で紹介したポイントでやっと反転していますよね。

この差って何かわかりますか?(もう一度上記チャートを見てみて下さい)

それは「はらみ足の次の足が、はらみ足の高値を越えているかどうか(下落の場合は安値を下回っているかどうか)」です。

これがとても大切なんです。

反転する可能性が高いローソク足の形や組み合わせが出たとしても、無視してそのままの勢いでトレンドが続く事は多々あります

反転のチャートパターンが出現し、そのローソク足の高値や安値を、今までのトレンドとは逆方向にブレイクして始めて「反転」とみなす事が良い仕掛けをするためのポイントです。(もちろん、そこまでしても“だまし”と言われる一定の失敗トレードは発生します)

本当にこれは大切なので、ぜひ覚えて下さい。

これに関してはこちらの記事が間違いなく参考になると思いますのでご一読下さい↓

【勝つための思考法】投資初心者のうちは順張りに徹するべき【具体的手法あり】

今回は初心者向けの基本の話なのでここまでです。

おわりに

ここまでお読み下さりありがとうございます!

トレードは簡単ではありませんが、トレード技術をマスター出来ればぶっちゃけ一生お金には困りません。

少しずつでもいいので、諦めずに地道に習得していきましょう。

【テクニカル分析シリーズ記事↓】

【テクニカル分析①】ローソク足のチャートリーディング手法【初級】

【テクニカル分析②】正しい移動平均線の使い方【初級】

【テクニカル分析③】意外と重要な水平線【初級】

【テクニカル分析④】トレンドラインとフィボナッチライン【初級】

【テクニカル分析⑤】出来高から見るチャートリーディング【初級】

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まとめ

・ローソク足は基本だが奥が深い

・パターンを覚えたらその後の展開も注視

・パターン出現時の舞い上がった早仕掛けに注意

 

ABOUTこの記事をかいた人

こんにちわ、シロです。 新卒で証券会社に入社→入社3年は全く数字ができず地獄の日々→「思考は現実化する」という本と出会い「俺はできる!」と思い続けていたら特進で出世し、年収1,200万円到達→休日しか楽しみが無く、死んだ魚の目をして一生を終えそうだったので退職→ブログと個人投資家(←今ここ) 会社員時代に、病気になったり突然倒れ帰らぬ人となった周りの人たちを見て「健康が一番大事やん…!」と悟りました。 自然が大好きです。 山登り、キャンプ、スノーボード、ダイビング、旅行が好きです。 主に雑記ですが、皆様が心身ともに健康でいられるような記事を書いていけたらと思っています。