健康な人がノリでグルテンフリーにしても効果は無い件【小麦粉の論点はそこじゃない】

健康な人
なんかグルテンフリーって健康に良さそうだし痩せそうだから挑戦してみよう!

こんな方向けに書きます。

結論は、健康な人がグルテンフリーしても特に効果がないという話と、小麦粉に関しての論点はそこでは無いという話です。

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健康な人はグルテンフリーにしても効果なし?

健康な人がグルテンフリーにした場合の健康効果についての科学的なエビデンスはありません。

結論から先に言うと、グルテンフリーで健康になれるというエビデンスはない。

セリアック病という珍しい病気を持っていないのなら、グルテンフリーにする健康上のメリットはないと今のところ考えられている。

(「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事/津川 友介著」より引用)

セリアック病や、もう少し症状の軽いグルテン過敏症、グルテン不耐性という病気なのであれば、グルテンフリーにすることで体調が良くなる可能性はあると考えられます。

ただし、セリアック病は日本人での罹患率0.05%と極めてまれな病気です。

プロテニスプレイヤーのジョコビッチ選手はグルテンフリーにして世界ランキング1位の座につき一躍有名になりましたが、自身の著書の中で「グルテン不耐性」であったと言っています。

また、BMJ(英国医師会雑誌)でも、

  • グルテンフリーと心臓病リスクに相関は見られず、むしろグルテンフリーにすると全粒穀物の摂取量が減るために健康リスクが上がる可能性がある
  • セリアック病でないならグルテンフリーは推奨しない


という趣旨のレポートが発表されています。

つまるところ、健康な人が“なんとなく”でグルテンフリーにするメリットはほとんど無いと考えられます。

グルテンフリーの誤解

では、なぜグルテンアレルギーでもない方から
「グルテンフリーにしたら痩せた!」
「グルテンフリーで体の調子が良くなった!」
という声が聞かれるのでしょうか?

これはおそらくシンプルで、そもそもグルテンを含む食事はピザやパスタ、ラーメンのように高カロリーなものが多く、それらを食べないようにすることで痩せたり体調が良くなったりしたのだと考えられます。

当サイトでも何度も申し上げていますが、日々の“食べ過ぎ”を是正することで、体調の改善から生活習慣病リスクの低下など、様々な効果が期待できます。

1日2食を4年以上実践する僕がその効果を解説する

2018年6月24日

ちなみに僕も1ヶ月ほどグルテンフリーを試しましたが、特に何も変化ありませんでした。笑

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小麦粉に関しての論点は別のところ

とは言え、では小麦粉はグルテン含めて健康な人にとっては無害なのか?というと、そうではないといった意見もあります。

小麦は危険な食べ物?

【参考:小麦は食べるな!/Dr.ウィリアム・デイビス著】

 

全米・カナダで130万部以上売れたこちらの著書によると、小麦は次のような理由で危険だと書かれています。

  • 現代の小麦は菌類や日照りへの抵抗力を上げるために品種改良や遺伝子操作により作り変えられている
  • GI値が高く血糖値を上げやすい
  • 脳組織を損傷させる
  • 肥満の大きな要因になっている
  • 小麦を断つと糖尿病が治る
  • 痛風、関節リウマチの最大要因
  • 老化の原因
  • 抜け毛の要因


このように、まあひどい書かれようです。笑

著書内では、数々の難病を抱えた人たちが、小麦断ちによって治った!といった事例がたくさん書かれています。

小麦がカラダに悪影響を及ぼす大きな要因として、“品種改良や遺伝子操作により作り変えられている”ということを挙げていました。

現代の小麦は我々の先祖が食べていた小麦とは全く違い、2万5千種類以上もあるそのほとんどが人口的な品種改良により作られたものだそうです。

そのおかげで1世紀前の10倍以上の量が収穫できるようになり確かに飢餓は減ったものの、品種改良・遺伝子操作により作られた小麦の人体への影響はほとんど検証されることなく広まっていき、それが様々な弊害を引き起こしている、と著者はおっしゃっています。

遺伝子組み換えと小麦

上で紹介した本の著者は遺伝子組み換えを指摘していますが、表向きは「小麦は遺伝子組み換えで生産される事は認められていない」事になっています。

しかし「遺伝子組み換えの小麦が発見される」というニュースが数年に1度報道されたりと、どちらが本当なのか正直わかりません。

ただ、1世紀前に比べて収穫量が10倍になるほどの品種を、特別な技術なしで作れるものか?と考えると大いに疑問が残ります。

また、小麦ビジネスの大きさを考えると、仮に遺伝子組み換え技術が用いられていたとしても、その莫大な利権に関わる人たちやバックにいる人たちによって、全力で隠蔽されるでしょうから知りようがないかもしれません。

結論:小麦の量を減らすのが無難

というわけで、僕の結論としては

  • なんとなくのグルテンフリーは健康体なら無意味
  • とは言えカロリー高いし色々疑惑もあるから小麦製品は量を控えた方が健康面ではプラスかも


ということになります。

自分でグルテンフリーをやってみるとわかると思いますが、(特に外食時には)ホントに食べられるものが無くなります。笑

完全に断つのは難しいですし病気でなければ無意味なので、例えばラーメンやパスタなどは週1回までにする、といったようにルールを決めて適度に距離を置くのが現時点では正解なのかなぁと思います。

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おわりに

ここまで読んでくださってありがとうございました!

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まとめ

・無理にグルテンフリーにする必要なし

・ただ小麦は食べ過ぎには注意

ABOUTこの記事をかいた人

こんにちわ、シロです。 新卒で証券会社に入社→入社3年は全く数字ができず地獄の日々→「思考は現実化する」という本と出会い「俺はできる!」と思い続けていたら特進で出世し、年収1,200万円到達→休日しか楽しみが無く、死んだ魚の目をして一生を終えそうだったので退職→ブログと個人投資家(←今ここ) 会社員時代に、病気になったり突然倒れ帰らぬ人となった周りの人たちを見て「健康が一番大事やん…!」と悟りました。 自然が大好きです。 山登り、キャンプ、スノーボード、ダイビング、旅行が好きです。 主に雑記ですが、皆様が心身ともに健康でいられるような記事を書いていけたらと思っています。