・トレンドラインって、適当に斜めの線引くやつ?
・フィボナッチラインって何?
こういう方向けに書きます。
前回の水平線の記事で紹介したかったのですが、水平線だけで思った以上に長くなってしまったためここで書きます。
トレンドラインも押さえてるしフィボナッチラインも知ってるよ!って方は読み飛ばして頂いて結構かと。
まだ基本が曖昧だなーって方はさっと目を通してみて下さい。
スポンサードサーチ
トレンドラインの注意点
- ヒゲをどの程度含めるのかは経験とその場の雰囲気で判断
- 一瞬だけトレンドラインを割り込んで、その後に元のトレンドに戻る事もあるので注意が必要
- 相場が進むにつれ、微調整していく
- トレンドラインは引く人によって異なるため、初心者のうちは自分のラインを過信しすぎない
↑これが結論です。①-③については文章のままです。
④について、詳しく解説します。
水平線のように、“意識される価格帯”は万人に共通した水準になりますが、トレンドラインはラインを引く人や取引所(←特に仮想通貨)によって異なる場合が多いです。
↑これ、何に見えますか?
有名な絵ですが、人によってウサギに見えたりアヒルに見えたりします。
トレンドラインも同じで、チャートの見方によって引くラインが変わってくるんです。
↑例えば、この記事を書いている時のビットコインの1時間足チャート。(※すみません、厳密にこれを「トレンドライン」と定義するかは微妙なチャートなんですが、“人によってチャートの見方が違う”という話がしたいので、ここでは置いておいて下さい)
このチャートを見て、
青いラインを引いて「それを割り込みレジサポが逆転したからショート」
という人もいれば、
赤いラインを引いて「このラインまで落ちてきたからロング」
という人もいると思います。
その後のチャートです。
結果としては、赤いラインでロングをしている人が正解だったと言えますが、青いラインが全く機能していないかというと、その後のレジサポで意識はされている事がわかります。
このように、トレンドラインは様々な角度で引く事ができ、また、引いたトレンドラインの解釈も人により異なってきます。
「万人が意識しているであろうライン」
(=そこを割らなければ反発するし、割ったら大きくその方向に進むライン)
を引く事が大切なのですが、最初はなかなか難しいと思います。
なので初心者のうちは、Twitterの有名アカウントの方が引いている線を自分のチャートにも引いてみたりして精度を上げていくと良いと思います。笑
(↑大真面目に結構上達します)
ラインの引き方
上記で解説したように、「ヒゲを含めるかどうか」「どのラインを取るか」は経験で補完するという前提のもと、基本的な引き方を解説します。
トレンドライン
- 最低でも2点以上(出来れば3点以上)の点をラインで結ぶ
- ヒゲや実体の点がなるべく多く入るように引く
- ぴったりは機能しないのである程度アバウトに見る
↑当たり前のことしか言っていませんが基本はこれです。
水平線のところでも解説しましたが、トレンドラインでも
・何回もタッチしているライン
・長い時間ずっと割っていないライン
こういうラインの方が強く、逆にそのラインを割ったら値が走る傾向にあります。
↑先ほどのビットコイン1時間足チャートです。
左端は途切れてしまってますが、ちょっと前から下落トレンドなので、青いトレンドラインが引けます。
このラインは、ここで見えているだけでも1週間以上抜けていないラインです。
そのラインを抜いた途端に一気に上がっているのがわかるかと思います。
トレンドチャネルライン
トレンドラインが引けたら、それと平行したチャネルラインも引いてみると、ヒントになる事が多いです。
上記チャートの青ラインに平行したチャネルラインを引いた図です。
チャネルラインで大切なことは、
- チャネルラインは割り込む事もしばしばある
- チャネルラインの真ん中のラインも大事
という点です。
それを踏まえて上図をご覧ください。
この平行チャネルは青矢印のあたりになったら引けると思います。
- 青①の真ん中ラインで止まっているところでロング
- 赤②でショート
- 赤③でショート(微益)
- 青④のラインブレークでロング
ざっとですが、平行チャネルを引いた際の簡単な戦略は上記のような事が考えられるのではないでしょうか。
また、よく見ると、1時間足では下降トレンドでも、もっと短い足では上昇トレンドの平行チャネルが引けたりと言った具合に、チャネルの中で別のチャネルが形成される事もあります。
まずは大きな時間軸でチャートを見てトレンド・チャネルラインが引けたら、小さな時間軸でもそれを引いてみてエントリーポイントを探る、という使い方ができます。
チャネルラインもある程度慣れが必要なので、最初は自分のラインを過信せずにたくさん線を引いて練習してみてください。
スポンサードサーチ
フィボナッチライン
フィボナッチ数列というものをご存知でしょうか?
1、1、2、3、5、8、13…
という直近の2つの数字を足すと次の数字になる数列の事です。(上記の例では、1、0+1=1、1+1=2、1+2=3、2+3=5…といった具合に)
フィボナッチ数列から求められるフィボナッチ比率とは、「黄金比」と呼ばれるものに代表されるような、自然界でよく見られる割合であったり形がとても綺麗に見える比率の事です。
アップルのロゴマークや、モナリザの顔などの比率は黄金比が用いられていると言われています。
この比率を、どれぐらいチャートが続伸して、押し目はどれぐらいになるのかという値幅予想に用います。
フィボナッチ比率に関しては、詳しくはググった方が理解が早いと思いますのでここでの詳細な説明は割愛します。
ここでは注意点として、特にトレードで使うフィボナッチ比率を下記に記載します↓
【特に重要】
・0.382
・0.618
・1.618
【重要】
・0.236
・2.618
【フィボナッチ比率だと誤解されているもの】
・0.764
・0.786
・1.236
上記の通りです。
フィボナッチ比率だと誤解されているものは、厳密にはフィボナッチ数列ではありませんので使い方に注意して下さい。(まれにその数字でもチャートが反応することはあります)
では、具体的に下記チャートでご覧ください↓
フィボナッチ比率を基にチャート分析を行う際の基本は、フィボナッチリトレースメントというものを使います。
それで直近の高値と安値を結び、押しや戻り、サポートやレジスタンスになりそうな水準の予測に使います。
上記チャートでは、直近高値のAから安値のBまで引きました。(見にくいかもしれませんが…)
AからBまでの値幅=1に対して、
赤①=0.236
赤②=0.382
赤③=0.618
という、売られたり揉み合いになっているところはフィボナッチ比率の水準であることがわかると思います。(今回のケースでは上昇する力が強く、揉み合いになるだけで大きな反転にまでは至っておりませんが)
また、赤②の後に少しだけ上昇し、ちょうどA-Bの値幅の半値のラインで一度下落していますが、赤①のフィボナッチ0.236ラインが今度はサポートになっています。
そして赤②の0.382ラインで揉み合い、最終的には上抜けて高値を目指しにいっています。
この、自然界の法則的に意識されやすい水準をあらかじめ認識し、保有している建玉の一部の利益確定に使ったり、他のライン(水平線やトレンドライン)と併せてエントリーポイントに使ったりできます。
海外トレーダーもフィボナッチラインは結構見ている様なので、象徴的な高値や安値がある場合はそこからのフィボナッチ比率は測っておいた方がいいです。
おわりに
ここまで読んでくださってありがとうございました!
投資はレバレッジ管理に気をつけて退場しないようにしていれば、いつか必ず今までの成果が報われるものだと思います。
今はまだ成果が出ていないとしても、めげずにお互い頑張りましょう!
【テクニカル分析シリーズ記事↓】
【テクニカル分析①】ローソク足のチャートリーディング手法【初級】
【テクニカル分析④】トレンドラインとフィボナッチライン【初級】
【テクニカル分析⑤】出来高から見るチャートリーディング【初級】
【オススメのトレード関連記事↓】
【勝つための思考法】投資初心者のうちは順張りに徹するべき【具体的手法あり】
【初心者から上級者まで】投資関連のオススメ本10選【必読です】
スポンサードサーチ
まとめ
・トレンドラインも意外と技術が必要
・フィボナッチラインは必ず確認しておく