仕事の失敗談①「失くすなよ?鍵だけは絶対失くすなよ?」と言われてきれいに鍵だけを失くした話

仕事ができなくて萎えてる?

 

仕事でミスして落ち込んでいる?

そんな人に一言だけいいたい。

下には下がいるってことを。

これを見て、自分がまだマシだって思えたら、明日からまた仕事を頑張って欲しい。

なお、全て実話である

その②はこちら↓

仕事の失敗談②約5時間廊下に立たされた話

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仕事の失敗談①「失くすなよ?鍵だけは絶対失くすなよ?」と言われてきれいに鍵だけを失くした話

入社後すぐの研修

僕の会社は入社後すぐに、全国の支店の新入社員が一同に介する研修がある。(巨大な研修所で1週間泊まり込み)

9-17時は金融の講義を受けたり社長やら役員やらがきて話を聞いたりするだけで、終わったら(一応は)プライベートの時間になる。

研修中はプライベートの時間でも外出不可なので、自販で缶ビールを買って各々同じ班の仲良いグループで部屋なりホールのソファなりで飲む、といった感じだった。

その際、以下のような注意点が事前に言い渡されている。

  1. 消灯時間は23時厳守
  2. 部屋の鍵はなくさないように
  3. 消灯時間前にゴミなどは必ずキレイにしておく
  4. 次の日の研修が受けれないほど飲むのは厳禁
  5. 何かあったら各班の指導担当者へすぐにホウ・レン・ソウすること

これらをきちんと守って、同期と親睦を深める時間にするように、とのことだった。

初日、2日目と、これらを守り同期と楽しく談笑していた。

3日目の夜

2日間平和に過ごし、気が緩んでいたのかもしれない。

3日目の夜のことだった。

消灯時間5分前の22:55、新入社員全員が蜂の子を散らすように部屋に帰っていく時間に、ポケットの中を確認する僕。

「煙草ある、携帯ある、財布ある…」

「あれ、鍵がないっ…!きれいさっぱり鍵だけがないっ!!

スウェットのあっさいポケットの内布が破けるんじゃないかってぐらいまさぐっても無いものはない。

入社3日でまだまだウブだったため、鍵をなくすトラブルと消灯時間が迫る焦りで完全にパニックになり、言葉の通り右往左往していた。

「消灯時間だぞー!早く部屋に戻れー!」

違う班の上司が叫んでいる。

慌てふためきながら、とりあえず今は部屋に戻ろう(2人1部屋なのでノックして入れてもらおう)と考え、その場をあとにした。

すると、部屋に戻る最中、奇跡的に俺の班の上司と偶然すれ違った。

(あっ!ホウレンソウしなきゃ!)と思った僕。

僕「(走りながら)すいませーん!鍵なくしてしまいました!とりあえず消灯時間なんで部屋に戻りまーす!ではー!」

部屋についたら鍵は見つかったものの…

後になって冷静に考えると、とても新入社員が上司にする報告の仕方ではない。

とにかく当時はテンパっていたため、なぜか1秒でも早く部屋に戻らねばっていう強迫観念のようなものがあり周りが見えていなかった。

そのまま上司とはろくに会話もせず自分の部屋に戻った。
すると、事情を知らないルームメイトから思いがけない一言が。

「お前鍵落としただろ?違う班の○○が届けてくれてたぞ。」

あぁ…名前を聞いても全く顔が思い浮かばない○○くん…ありがとう…!!

ホッと胸をなでおろし、上司に電話した。

「あ、私です。鍵、ありました!(てへぺろ)いやー焦りましたよーでも良かったです♩では、おやすみなさい☆」

鍵が見つかった安堵から、異様にテンションが高い僕。

(ブチっ)という上司がキレた音が聞こえた。

上司「今すぐエレベーターホールの前に来い。」

僕「え?あ、か、かしこまりました!!」

真夜中の呼び出し

消灯時間が過ぎ真っ暗な中、エレベーターの前だけが煌々と光っている。

恐る恐るその明かりを目指して歩いていくと、自分の班の上司だけではなく、違う班の上司、総勢4名が仁王立ちしていた。

僕(あ…あかん…これガチなやつや…)

ここでようやく、上司が割とガチでキレているとわかった。

誰に言われるでもなくその場に正座する僕。


上司「お前さ、自分の家の鍵なくしたらどうすんだよ?」

僕「申し訳ございません!」

上司「自分の家の鍵なくしたらどうすんだ!!」

僕「もおぉ〜しわけございません!!!!!」

上司「いや、マジで質問してんだって。自分の家の鍵なくしたらお前はまず何をするんだ?」

僕「(え…あ、叱責の言葉じゃなくてガチな質問なの…?)えっと、家族にホウレンソウする…ですか?」

上司「ちゃうやろって!自分の家の鍵をなくしたらお前はどうするんだ?」

僕「…警察に電話ですか?」

上司「そういうことじゃねぇよ!!どうするんだって聞いてるんだよ!!」

僕「(ヒェッ)え、えっと…すみません、わかりません…」

上司「いや、わからんわけないやん。家の鍵なくしたとき、まずお前は何をするんや?」

僕「(これだけ外して、わからないって回答も無し…?えっと…まず何をするか…?まず何をするか…)あ、非常に困った顔をすると思います。(真顔)

上司「こいつあかん。もうええわ。」


後になって冷静に考えると、上司はおそらく、

鍵をなくす

防犯上、鍵ごと変える必要がある

費用が発生する

さらに外部の人間(鍵屋)が研修場に入るというのは個人情報を扱う金融機関として好ましくない

それだけの事をしたという自覚を持て

と言いたかったんだろう。

それを、回答が「家族にホウレンソウ」「警察に言う」「非常に困る」って、確かにキレても無理は無い…

罰ゲーム

その後、夜中の1時ごろ部屋に帰された。

A4用紙の裏表に書かれている『研修所のルール』を朝までノートに無限に書き写すという罰ゲーム付きで、だ。

普通に熱が出た。

意識が朦朧としながらもひたすら書き写し、3周目に差し掛かった頃に上司から電話が来て「もう勘弁してやる」と言われ罰ゲームから解放された。
夜中の4時だった。

さらに次の日、上司と一緒に、上司よりさらに偉い上司に朝から謝りにいかされた。


僕「申し訳ございませんでした!」

上司「私の指導不足です…」

偉い上司「うん。」

上司「このあと、全新入社員(総勢500名ほど)の前でマイクで謝罪させる予定なので…。」

僕(えっ?)

偉い上司「ホウレンソウはしてきたの?」

上司「あ、それはしてきましたけど…。けじめとしてマイクで謝罪させますので…。」

僕(いやいやいや、聞いてないし、嫌だし、そもそもなんて言うの?「鍵をなくしかけてごめんなさい!」って言うの?同期500人の前で?それを聞いた僕の同期はどう反応するのが正解なの?どこに着地させればいいの?)

心の中では次から次に疑問が湧いてきた。

偉い上司「ホウレンソウちゃんとしたならそれでいいよ。」

僕(…!)

上司「いや、ここはしっかりマイクで謝罪をですね…」

僕(こいつマイクに特別な思い入れでもあるんか?)

偉い上司「いや、必要ない。この件はここまで!」

上司「は、はい!」


こうして、入社3日目にして、鍵をなくしかけた事を同期500人の前で説明&謝罪させられるという最悪の罰ゲームにはなんとか至らずに一件落着。

「社会人こわ…証券会社こわ…」

入社して3日で即こころに刻まれた大きな傷。

この翌日、同じ大学出身の同期が鍵をなくした。

教訓

ダチョウ倶楽部のフリのような注意事項には十分に気をつけろ。

ABOUTこの記事をかいた人

こんにちわ、シロです。 新卒で証券会社に入社→入社3年は全く数字ができず地獄の日々→「思考は現実化する」という本と出会い「俺はできる!」と思い続けていたら特進で出世し、年収1,200万円到達→休日しか楽しみが無く、死んだ魚の目をして一生を終えそうだったので退職→ブログと個人投資家(←今ここ) 会社員時代に、病気になったり突然倒れ帰らぬ人となった周りの人たちを見て「健康が一番大事やん…!」と悟りました。 自然が大好きです。 山登り、キャンプ、スノーボード、ダイビング、旅行が好きです。 主に雑記ですが、皆様が心身ともに健康でいられるような記事を書いていけたらと思っています。